01入社を決めた理由
大好きなクルマ、中でもレクサス車の生産に携われることが決め手
子供の頃からクルマが好きで、大学時代に念願のスポーツカーを購入し、初めて運転した時の走りの爽快感は今でも忘れられません。そのため、誰が運転しても安全で、かつ楽しいクルマの生産に携わりたいと考え、自動車メーカーに絞って就職活動を行いました。選考過程で先輩社員からレクサス車へのプライドや情熱を聞けたことが、トヨタ自動車九州に入社を決めた大きな理由です。
02現在の仕事内容
「高質廉価」を実現するために原価を抑える旗振り役
モデルチェンジなど新製品を設計・開発する段階で、原価を抑えるための活動をサポートする仕事です。高品質であることは大前提ですが、その結果、原価が上がると、販売価格が高くなったり、あるいは利益が減ってしまったりという事態になりかねません。「高質廉価」という難しい課題の実現に向けて生産を担う現場の皆さんをサポートするため、私たちが調整役として生産工程や材料などをチェックし、無駄がないように提案することが求められます。
まずは技術員とよく話し、工程や部品について共通理解を深めた上で、各工程ごとの原価低減目標を設定します。次に設定した原価低減目標の達成に向けて、現場がより効果的に原価低減を進められるよう支援します。具体的には、「将来の原価予測」や「原価低減アイデア(ロスが少ない形状への変更など)の効果可視化」を通じて技術員をサポートしています。
03仕事でのエピソード
世界中のトヨタ工場で初となるエンジン生産で大幅な原価低減を実現
以前、苅田工場で生産しているエンジンの原価低減活動に関わりました。そのエンジンは当時、全世界のトヨタ工場の中で初めて生産されるもの。前例がないため、原価を抑えるための目途をたてることが難しく、当初は目標とする金額との間に大きな開きがありました。私はエンジン全体のコスト管理をする立場として、普段勤務する宮田工場から苅田工場まで片道1時間の距離を何度も通い、技術員と顔を突き合わせて、ひとつひとつの部品や工程で原価低減への実現性を検討しました。具体的には技術員が原価低減アイデアとその効果額を一目で分かるようにリスト化し、実現までの計画・期限を細かく設定するなど、頭と足を使って目標達成をめざしました。
エンジンの量産化が始まる直前の最終チェックで、目標とする原価に抑えられていると分かった時の安心感と達成感は大きなものでしたね。現場の皆さんと協力して約3年がかりで取り組んだ努力が報われたことに、大きなやりがいを感じました。
04トヨタ自動車九州の雰囲気
「人に優しく、自分に厳しい」仲間が集まり、助け合う
部署を問わず「人に優しく、自分に厳しい人」が多いと感じています。仕事で困ったことを相談すると、些細なことでも丁寧に教えてくれる人ばかりですし、何でも聞きやすいフランクな雰囲気がオフィス内に漂っています。1人で悩んでいそうな人に周囲が気付いて、声をかけるといったシーンを目にするのは日常茶飯事ですね。
また、仕事上、技術員と接する機会も多くありますが、仕事に責任と情熱をもち、時間がかかっても粘り強くやり遂げようとしている姿を見ると、自分も頑張ろうと刺激を受けています。
05これから挑戦したいこと
開発段階から量産後まで一貫して原価を管理できる存在へ
これまでは、まだ設計・開発段階にある製品の原価低減を担当してきましたが、最近、量産後のクルマの原価低減活動についても任されるようになってきました。いざクルマが量産されると、不良やロスなど想定外の事象が発生します。そのため、開発段階で理論的に原価が目標に達していても、量産化された後はその原価を実現できないケースもあります。それまでやってきた取り組みを”絵に描いた餅"にしないために、量産車の原価管理は責任重大です。
モデルチェンジ前から量産後まで同じクルマに一貫して関わり、お客様に高品質なクルマを買いたいと思える金額で提供できるように、原価の面からクルマづくりを支えていきたいと思っています。
- 8:15
- 出社
- 9:00
- メール・スケジュールチェック
- 9:30
- 原価算出・分析
- 11:00
- 他部署とのミーティング準備
- 12:00
- 昼食休憩
- 13:00
- グループミーティング
- 14:00
- 後輩からの相談タイム
- 15:00
- 他部署とのミーティング
- 17:00
- 上司への相談・報告資料作成
- 18:00
- 明日の予定確認・打合せスケジュール確保
- 18:30
- 退社
設計・開発中のクルマについては、担当製品の全工程に関して原価低減活動をサポートしています。最近担当するようになった量産後のクルマについては一部の工程を任され、経験を積んでいる最中です。