不具合の原因を突き止め、高品質なクルマづくりをサポート
入社して約7年間はカーナビやエアコン、先進安全機能をはじめとした走行制御システムなど、クルマの電装品関係の品質管理を行っていました。車両検査で不具合が生じた際に、その原因を解析したり、不具合のない車をお客様に届けるために必要な検査を検討したりする仕事です。その後、トヨタ自動車への出向を経て、現在は、まだ発表されていないフルモデルチェンジ車両の立ち上げプロジェクトの中で、機能品質リーダーを務めています。これまで経験してきた電装品関係に加え、ブレーキやタイヤなどの足回り、エンジンといった部品も合わせて、機能系品質管理業務のマネジメントを担当。量産化開始までのスケジュールに沿って、全体の流れをコントロールする役割を担っています。
また、現在担当しているクルマはカナダの工場でもつくられており、情報共有などの機会が頻繁にあります。ミーティングはカナダの担当者と英語で行われるため、英語のスキルが欠かせません。学生時代から英語に苦手意識をもっていたのですが、入社後に社内英語研修に参加するなど重点的に英語を学び、現在もスピーキングを中心に継続して語学スキルを磨いている最中です。
リーダーとして「伝える」こと、「聞く」ことを意識
若手の頃は、自分が頑張れば課せられたミッションを達成することができていましたが、昇格し、プロジェクトをまとめる立場になるにつれて、自分だけ、自部署だけで完結しない仕事へと業務内容が変化してきました。人に依頼して動いてもらうことも多い仕事なので、「話す」ではなく「伝える」、さらに相手の主張を「聞く」という点を意識しています。伝えたいことが正しく伝わるように、話し方、データの見せ方など、相手によってアプローチの方法を工夫。みんなで協力してプロジェクトを成功に導いた時には、一人では味わえなかった大きな達成感を得ることができています。
また、メンバー全員からレクサスブランドをつくっているという責任やプライドが感じられ、「もっといいクルマにしよう」という熱量が高い職場です。メンバーひとりひとりが考え、共通理解の中で動いてくれる場面が多いので、とても心強く感じています。
トヨタ自動車九州は熱意のある人にフェアな会社
トヨタ自動車九州は頑張った人、意欲を示した人を評価して、チャンスを与えてくれる会社です。年齢や性別、役職などの格差を感じずに仕事が進められていますし、モヤモヤすることがあっても、それを解決するための意見交換の場がきちんと設けられます。私がトヨタ自動車に2年間出向できたのも、社内公募に自ら手を挙げたことがきっかけ。燃料電池自動車「MIRAI」のユニット品質管理業務を経験することができました。今後、トヨタ自動車九州で水素エネルギー関連のプロジェクトが始動した際には、出向の経験を役立てたいですし、一度、別の部署を経験してみたいとも思っています。これまで品質管理に長く携わってきたので、外から客観的に品質管理を見ることで、新たな気付きにつなげたいですね。